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書籍詳細




〈沈黙〉の自伝的民族誌(オートエスノグラフィー) ― サイレント・アイヌの痛みと救済の物語
石原真衣著

判型: A5 並製
頁数: 312
ISBN: 978-4-8329-6857-8
Cコード: C3036
発行日:2020-02-28
定価: 3,850円 (本体価格3,500円+税)

未刊・予約受付中
●本書の特徴

アイヌのクォーターである著者の「私」が、自己の存在を歴史化し、沈黙を構造化することで「サイレント・アイヌ」が生きる世界の一端を明らかにする。名もなき人びとが生きた歴史とはどのようなものであったのか、なぜ「私」の姿は人びとに見えないのか。家族史・自分史を紡ぎながら、マイノリティ等の声なき主体の問題を描き出す。
●目次

プロローグ――<沈黙>という問題領域(プロブレマティーク)

第一章 序論―透明人間の声を聴く
 一、本書の目的――「サイレント・アイヌ」の世界を/から問う
 二、本論の構成
 三、調査の概要

第二章 他者表象の死角と沈黙
 一、ポストモダンの人類学とポストコロニアル論
 二、サバルタン論
 三、分類理論

第三章 自伝的民族誌(オートエスノグラフィー)の方法論
 一、ライフヒストリーとライフストーリー
 二、自伝的民族誌(オートエスノグラフィー)
 三、中動態理論と当事者研究

第四章 家族史(ファミリーヒストリー)――もう一つのポストコロニアル状況
 一、つる――アイヌプリから日本社会への編入
 二、ツヤコ――<日本人>へ
 三、イツ子――引き裂かれる自己

第五章 真衣――「サイレント・アイヌ」の物語
 一、出自に向き合う通過儀礼――<分離>
 二、存在の透明化と声の喪失――<過渡>
 三、混沌(カオス)を生きる――<再統合>

第六章 現代アイヌ民族概論
 一、現代アイヌ民族を取り巻く状況
 二、「アイヌ民族」の名づけと名乗り
 三、二〇世紀初頭の「アイヌ民族」
 四、第二次世界大戦後――「少数民族」から「先住民族」へ
 五、自己表象の分析

第七章 結論
 一、「目覚めを待つもの」とdecolonization――脱植民地化
 二、自伝的民族誌(オートエスノグラフィー)が照らす社会
 三、サバルタンの生成論理
 四、光と闇

エピローグ――〈沈黙〉という希望=創造=暴力


参照文献
謝辞
あとがき


●著者紹介

石原 真衣(イシハラ マイ)
1982年サッポロ生まれ。
母方の祖母がアイヌ、父方の祖母は琴似屯田兵で会津藩士の出自。アメリカ留学を経て大学卒業後、英語教員として勤務。北海道大学大学院に進学し博士号取得。同大学文学研究院専門研究員。文化人類学。




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