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書籍詳細



北大文学研究科ライブラリ 13
空間に遊ぶ ― 人文科学の空間論
田山 忠行 編著

判型: 四六 並製
頁数: 280
ISBN: 978-4-8329-3395-8
Cコード: C1011
発行日:2016-06-24
定価: 2,592円 (本体価格2,400円+税)

在庫あり
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●本書の特徴

人は様々な空間の中で日々の生活を営んでいます。人にとって空間とはどのようなものであり、また人の生活の営みは空間とどのような関わりをもっているのでしょうか。人にとって、空間はとても身近なものであり、空気のように当たり前の存在です。そのため、私たちは普段、その存在に気づくことがありません。本書では「空間」をテーマとして、芸術・思想・歴史・言語・心理・行動・地域など、様々な方面から人と空間の関わりについて解説します。
●目次

第一章 仏教は空間をどう考えていたのか 林寺正俊
 一 空
 二 虚空
 三 世界(世間)
 四 須弥山を中心とする世界観
 五 日本における須弥山世界観の受容と展開

第二章 たちあがる「空間」――現代アートの一断面 浅沼敬子
 一 「インスタレーション」とは何か
 二 「枠」の概念
 三 二〇世紀の芸術動向――インスタレーション前史
 四 ミニマリズムの例――ロバート・モリスを中心に

第三章 古文書から見る過去の都市空間 佐藤健太郎
    ――モロッコの古都フェスとその郊外
 一 古文書と古都フェス
 二 中心街の家屋
 三 町外れの工房
 四 郊外の農地
 五 証書作成の場

第四章 「文化を展示する」とは何か 佐々木亨
 一 展示空間は勝手気ままな解釈と誤読の世界
 二 「展示をする人」と「展示される人」の関係史
 三 日本の民族文化についての従来の展示
 四 日本の民族文化展示における対話と協働のはじまり
 五 展示は新たな意味を創出する装置

第五章 「無限の空間の永遠の沈黙」をまえにして 竹内修一
    ――パスカルからカミュへ
 一 『パンセ』という書物
 二 「この無限の空間の永遠の沈黙が私を恐怖させる」
 三 パスカルに反抗するカミュ

第六章 ことばと空間――日本語から考える 加藤重広
 一 ことばなればこそ
 二 コソアドは簡単か
 三 距離が逆転するとき
 四 縄張りと指示詞
 五 ことばでことばを指す
 六 思い出そうするだけで「あれ」が使える
 七 空間表現はどこまで普遍性があるのか
 八 身体と空間の関係性
 九 ことばなれども

第七章 空間と情報の地理学 橋本雄一
 一 空間を理解する道具としての地図
 二 デジタル化された地図の歴史
 三 日本における地理空間情報の整備
 四 地理空間情報で見る東日本大震災の被災状況
 五 地理空間情報で考える積雪寒冷都市の津波避難

第八章 空間の認知と色彩 川端康弘
 一 空間を知るための認知システム
 二 「なに」と「どこ」――人間の視覚処理における二つの目標
 三 特徴の変化から境界を見つける
 四 境界から面を構成する
 五 空間の意味を認知する――学習や経験による知識の利用

第九章 大きさと奥行きの知覚 田山忠行
    ――錯視が示す視覚の仕組み
 一 知覚の成立――生得説と経験説
 二 知覚の恒常性
 三 空間の錯視
 四 奥行きの手がかり

あとがき
執筆者紹介
●著者紹介

田山 忠行(タヤマ タダユキ)
一九五五年生、北海道大学大学院文学研究科博士後期課程退学。博士(文学)。現在、北海道大学大学院文学研究科教授(心理システム科学講座)。脳科学研究教育センター基幹教員併任。著書に『時を編む人間――人文科学の時間論』(編著、北海道大学出版会、二〇一五年)、『基礎心理学入門』(編著、培風館、二〇一二年)、『意識のなかの時間』(エルンスト・ペッペル著、共訳、岩波書店、一九九五年)。

林寺 正俊(ハヤシデラ ショウシュン)
 一九七一年生、北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、北海道大学大学院文学研究科准教授(宗教学インド哲学講座)。論文に「金剛寺の新出『普賢菩薩行願讃』サンスクリット音写本」(『印度哲学仏教学』第二四号、二〇〇九年)、著書に『中部経典掘文胸亙典第六巻)』(中村元監修、森祖道・浪花宣明編、共訳、春秋社、二〇〇五年)。

浅沼 敬子(アサヌマ ケイコ)
一九七五年生、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。文学修士。現在、北海道大学大学院文学研究科准教授(芸術学講座)。論文に「ゲルハルト・リヒターのフォト・ペインティング(一九六二―六七年)に使用された写真群について」(『北海道大学文学研究科紀要』第一二五巻、二〇〇八年)、著書に「ヨーゼフ・ボイス関連用語集」(監修・執筆『ヨーゼフ・ボイス よみがえる革命』水戸芸術館現代美術センター編、フィルムアート社、二〇一〇年)、『循環する世界−−山城知佳子の芸術』(編著、ユミコチバアソシエイツ、二〇一六年)。

佐藤 健太郎(サトウ ケンタロウ)
一九六九年生、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、北海道大学大学院文学研究科准教授(東洋史学講座)。著書にThe Vellum Contract Documents in Morocco in the Sixteenth to Nineteenth Centuries(共編著、ed. By Miura Toru and Sato Kentaro, Toyo Bunko, 2015)、『世界歴史大系 スペイン史1 古代〜近世』(関哲行・中塚次郎・立石博高編、共著、山川出版社、二〇〇八年)、『モロッコを知るための65章』(共編著、明石書店、二〇〇七年)。

佐々木 亨(ササキ トオル)
一九五九年生、北海道大学大学院文学研究科修士課程修了。文学修士。現在、北海道大学大学院文学研究科教授(北方文化論講座)。著書に『ミュージアム・マネージメント学事典』(日本ミュージアム・マネージメント学会事典編集委員会編、共著、学文社、二〇一五年)、『博物館経営論』(共著、放送大学教育振興会、二〇一三年)、『アーツ・マネジメント概論 三訂版』(小林真理・片山泰輔監修・編、伊藤裕夫・中川幾郎・山崎稔惠編、共著、水曜社、二〇〇九年)。

竹内 修一(タケウチ シュウイチ)
 一九六七年生、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、北海道大学大学院文学研究科准教授(西洋文学講座)。著書に『死刑囚たちの「歴史」−−アルベール・カミュ「反抗的人間」をめぐって』(風間書房、二〇一一年)、論文に「誰が誰に同意を求めるのか−−『異邦人』最終章の自由間接話法と翻訳の問題」(『カミュ研究』第一二号、青山社、二〇一五年)。

加藤 重広(カトウ シゲヒロ)
 一九六四年生、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、北海道大学大学院文学研究科教授(言語情報学講座)。著書に『日本語修飾構造の語用論的研究』(ひつじ書房、二〇〇三年)、『日本語統語特性論』(北海道大学出版会、二〇一三年)、『その言い方が人を怒らせる』(筑摩書房、二〇〇九年)。

橋本 雄一(ハシモト ユウイチ)
一九六三年生、筑波大学大学院地球科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(理学)。現在、北海道大学大学院文学研究科教授(地域システム科学講座)。著書に『東南アジアの経済発展と世界金融危機』(古今書院、二〇一四年)、『QGISの基本と防災活用』(編著、古今書院、二〇一五年)、『四訂版 GISと地理空間情報−−ArcGIS10・3・1とダウンロードデータの活用』(編著、古今書院、二〇一六年)。

川端 康弘(カワバタ ヤスヒロ)
一九六一年生、北海度大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(行動科学)。現在、北海道大学大学院文学研究科教授(心理システム科学講座)。脳科学研究教育センター基幹教員併任。論文に「色と認知科学−−高次視覚認知における色彩の効果」(共著、『日本画像学会誌』第五〇巻第六号、五二二―五二八頁、二〇一一年)、“Spatial integration in human vision with bichromatically mixed adaptation field,”(Kawabata, Y., Vision Research, 34(3), pp.303-310, 1994)。著書に「色覚の時空間周波数特性」(分担執筆、『視覚情報処理ハンドブック』日本視覚学会編、朝倉書店、二〇〇〇年)。



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