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書籍詳細




湿地の博物誌
高田 雅之 責任編集/辻井 達一・岡田 操・高田 雅之著

判型: A5 並製
頁数: 352
ISBN: 978-4-8329-8215-4
Cコード: C3045
発行日:2014-12-10
定価: 3,672円 (本体価格3,400円+税)

在庫あり
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●本書の特徴

本書は森林などに比べて,一般になじみが薄いと思われがちな湿地生態系を対象にしている。しかしながら湿地は,湿原や泥炭地のみならず,河川や沼,沿岸や水路などおよそ水が存在するところを広くカバーするもので,日本人にとって最も古くから深く関わりのある生態系である。多くの人が“湿地”に描くイメージとは裏腹に,もっとも私たちになじみ深く,そして暮らしや生業と切っても切れない関係にある。同時に,世界で最も劣化が著しい生態系タイプでもあるともいわれている。  湿地と私たちとの深い関わりの断面を,多彩なテーマにそってひとつひとつ見つめ,湿地を身近に感じることで,賢くこれを利用することへの理解が深まるのではないかと考えている。自然を理解するための書物は,深く掘り下げる言わば“縦糸”で紡がれたものが多く見受けられるが,本書は一見関連性の薄い多様な分野のテーマを,湿地という“横糸”で繋げていく。そのためには,理屈ではなく,日常と結びつくリアルな感覚で湿地との関わりを多角的に見つめ、博物誌としてその姿を“再認識”してもらうことが有効であり,ひいては保全への理解と優先度を高めることにも繋がるものとなる。そのことは自然・社会・人文の垣根を超えたポピュラーサイエンスということができると考える。 本書では湿地と関わる「建築」「経済」「観光」「戦史」「祭祀」など46のテーマを「第吃 湿地をめぐる自然と地理」,「第局 湿地をめぐる暮らしと産業」,「第敬 湿地をめぐる歴史と社会」,「第孤 湿地をめぐる地域と文化」の4部構成にまとめた。 これらのテーマは湿地が私たちにもたらす恵沢に他ならず,同時に人間が上手に自然と付き合ってきた証でもあり知恵でもある。各テーマを明確な切り口から,具体的で平易な内容による「読み切り」とすることで,専門家だけでなく,幅広い立場の読者層に対して,多方面から湿地を理解すること,また湿地と人との深い関わりを改めて認識することにつながるのではないかと思っている。 本書が“湿地”をより身近に感じるための,招待状の役割を果たしてくれるものと期待している。加えて,湿地研究の世界的権威である故辻井達一氏の,これまでの社会に対する多大な貢献を讃え,氏の生涯を貫通するメッセージを伝える書物としても多くの人に読んでもらいたい。
●目次

はじめに  

第吃堯ー消呂鬚瓩阿觴然と地理  
01. 湿地の分類学(辻井達一)  
02. 湿地の解剖学(辻井達一)  
03. 湿地の図像学(岡田操)  
04. 湿地の地形学(岡田操)  
05. 湿地の物理学(辻井達一・高田雅之)  
06. 湿地の水文学(岡田操)  
07. 湿地の気象学(岡田操)  
08. 湿地の植物学(辻井達一)  
09. 湿地の動物学(辻井達一・高田雅之)  
10. 湿地の地球学(辻井達一・岡田操・高田雅之)  

第局堯ー消呂鬚瓩阿詈襪蕕靴隼唆函 
11. 湿地の農林学 牧野と林編(辻井達一・高田雅之)  
12. 湿地の農林学 水田編(辻井達一・高田雅之)  
13. 湿地の経済学(辻井達一)  
14. 湿地の水産学(辻井達一・高田雅之)  
15. 湿地の食品学 山編(辻井達一)  
16. 湿地の食品学 海編(辻井達一・高田雅之)  
17. 湿地の発酵学(辻井達一・高田雅之)  
18. 湿地の医療学(辻井達一・岡田操)  
19. 湿地の交通学(高田雅之・岡田操・辻井達一)  
20. 湿地の材料学(辻井達一・高田雅之)  
21. 湿地の観光学 海外編(辻井達一・岡田操・高田雅之)  
22. 湿地の観光学 国内編(辻井達一・高田雅之)  

第敬堯ー消呂鬚瓩阿詢鮖砲伴匆顱 
23. 湿地の歴史学(辻井達一)  
24. 湿地の戦史学 古代編(辻井達一・高田雅之)  
25. 湿地の戦史学 中世編(高田雅之・辻井達一)  
26. 湿地の戦史学 近代編(辻井達一・岡田操)  
27. 湿地の建築学(辻井達一)  
28. 湿地の都市学 海外編(辻井達一・高田雅之)  
29. 湿地の都市学 国内編(辻井達一・高田雅之)  
30. 湿地の水利学(岡田操・高田雅之)  
31. 湿地の防災学(高田雅之・岡田操)  

第孤堯ー消呂鬚瓩阿訝楼茲畔顕宗 
32. 湿地の犯罪学(辻井達一)  
33. 湿地の人類学(辻井達一・高田雅之)  
34. 湿地の文化学(辻井達一)  
35. 湿地の習俗学(岡田操)  
36. 湿地の民俗学(岡田操)  
37. 湿地の農村学 海外編(辻井達一・岡田操・高田雅之)  
38. 湿地の農村学 国内編(辻井達一・高田雅之)  
39. 湿地の伝承学 1(岡田操)  
40. 湿地の伝承学 2(辻井達一・高田雅之)  
41. 湿地の祭祀学(高田雅之)  
42. 湿地の音楽学(岡田操)  
43. 湿地の美術史学 洋画編(岡田操)  
44. 湿地の美術史学 日本画編(高田雅之・辻井達一)  
45. 湿地の文学(辻井達一・岡田操)  
46. 湿地の景観学(辻井達一・高田雅之・岡田操)  

事項・人名索引  
地名・植物名索引  
●著者紹介

高田 雅之(タカダ マサユキ)
1958年 北海道函館市に生まれる 2009年 
北海道大学大学院農学研究院博士課程修了 農学博士  
法政大学人間環境学部教授
北海道の湿原(辻井・岡田・高田共著,北海道新聞社)など

辻井 達一(ツジイ タツイチ)
1931年 東京に生まれる
1959年 北海道大学大学院農学研究科博士課程修了 
農学博士 2013年1月15日 死去
元 北海道大学農学部附属植物園長,元 北海道大学農学部教授,前 日本国際湿地保全連合会長,前 北海道環境財団理事長
日本の樹木・続日本の樹木(中公新書),北海道の湿原と植物(共編,北海道大学図書刊行会)など多数

岡田 操(オカダ ミサオ)
1949年 栃木県宇都宮市に生まれる
1975年 北海道大学工学部応用物理学科卒業 農学博士
 水工リサーチ取締役,桜堤研究家・写真家・操縦士
写真集 北海道の湿原(辻井・岡田共著,北海道大学図書刊行会)など

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