●目次
はしがき
第一話 江戸はどう笑ったか………冨田康之
一 はじめに――江戸文化を考えるヒント
二 笑い話の方法
三 芝居の中の笑い
四 かつらかつら、からから、けらけらと笑ふ
五 江戸の漫画の笑い
六 最後に
第二話 笑いの構造――アイロニーの最大の振幅としてのユーモア………千 葉 惠
一 はじめに
二 笑いの一般的分析
三 朗らかな笑い
四 愛
五 むすび
第三話 日本政治のマジメとワライ………川口暁弘
一 笑い力不足のお詫びと題目変更
二 ワライと縁遠い日本近代政治史研究
三 マジメの世界、ワライの世界
四 日本政治(家)のマジメ――ワライを封じた世界
五 日本政治(家)とワライ――ワライの偏在
第四話 人並になったペットとペット並になった人………櫻井義秀
一 はじめに
二 葬儀の移り変わり
三 ペットロス症候群とペット供養の未来
四 現代人の自己愛
第五話 “Happy”と“Sad”――子どもはどう歌に託すのか?………安達真由美
一 はじめに
二 音楽における感情の伝達――大人の世界の場合
三 子どもの世界における"Happy"と"Sad"
四 おわりに
第六話 笑いの日本美術史――笑う人、笑われる人、そして絵を見る私たち………鈴木幸人
一 笑う人々――笑いに求められたもの
二 笑われる人々――笑いが誘うもの
三 笑い絵――何を笑うのか
オチ 笑いと絵画から見えるもの
第七話 呼び名・呼び方あれこれ――日中の比較文化史………高橋芳郎
一 はじめに
二 文化の違い
三 親族の呼称について
四 関連する二、三の話題
第八話 「ちりとてちん」は中国語?――中国のお笑い文芸 ………武田雅哉
一 中国の笑い声
二 小説のはなし
三 長編小説の套句
四 家庭百科事典の中の笑話
五 落語と相声
六 相声の構造
七 二人転の世界
八 イッキ飲みで国難に
九 人類みな笑ってる
十 ちりとてちんは中国語?
あとがき
執筆者紹介