●目次
はじめに………前田弘毅
序 章 コーカサス史の読み方――歴史における「辺境」と「中心」………前田弘毅
第1部 カスピ海研究の可能性――ユーラシア地域ネットワークと世界秩序の関連を知るために
第1章 中央アジアとコーカサス――近くて遠い隣人?………宇山智彦
第2章 コーカサスをめぐる国際政治――求められるバランス外交………廣瀬陽子
第2部 コーカサスはイスラーム・テロリズムの温床か?――ロシア・イスラームを知るために
第3章 チェチェン紛争の現在――野戦軍司令官からジャマーアット・アミールへ………北川誠一
第4章 ダゲスタンのイスラーム――スーフィー教団間の多元主義的競争………松里公孝
第3部 美的表象とコーカサス社会――芸術と国家、民族の関係を知るために
第5章 特権的トポスのはじまり――コーカサス表象の原型と「他者の声」について
………………中村唯史
第6章 舞踊とアイデンティティの多面性・流動性――コーカサス系トルコ国民を中心に
………………松本奈穂子
あとがき
索 引
執筆者紹介
●著者紹介
前田 弘毅(マエダ ヒロタケ)
大阪大学世界言語研究センター特任助教・北海道大学スラブ研究センター客員准教授.
1995年東京大学文学部卒、同大学大学院に進み、グルジア東洋学研究所に留学。博士(文学、東京大学)。北海道大学スラブ研究センター専任講師、上智大学、北海学園大学、日本大学非常勤講師等を歴任後、現職。
主な著作等に『コーカサスを知るための60章』(明石書店)、『グルジア現代史』(東洋書店)、『イスラーム世界における奴隷軍人とその実像』(明石書店)など。