●目次
本講座の刊行によせて
序 章 なぜサニテーション学か………中尾世治・原田英典
はじめに
1 サニテーションとは
2 なぜサニテーション学が必要とされるのか
3 本書の構成
第1部 サニテーション学を拓く
第1章 サニテーションの成立と発展………原田英典
はじめに
1 サニテーションのはじまり
2 衛生のためのサニテーションの誕生
3 環境衛生のためのサニテーションの成立
4 日本のサニテーションのあゆみ
5 地球環境のためのサニテーションと新たな課題
コラム:手洗い(手指衛生)の父 イグナーツ・ゼンメルワイス
第2章 グローバル・サニテーションの取り組み………原田英典
はじめに
1 グローバル・イシューとなるサニテーション
2 グローバルなサニテーションの指標と現在の到達点
3 既存の取り組みの課題
第3章 サニテーション学の提案………中尾世治
はじめに
1 何が問題なのか
2 サニテーションの3つの価値─健康の価値、物質的・経済的価値、社会的・文化的価値
3 学際的なアプローチとしてのサニテーション・トライアングル・モデル
4 サニテーション学とは何か─全体的社会事象としてのサニテーション
第2部 サニテーション学を深める
第4章 倫理と実践………中尾世治
はじめに
1 サニテーションと倫理
2 トイレは普遍的に提供されるべきものであるのか
3 使用者にとってトイレはどのようなものであるべきか
4 誰がどのように人間のし尿を処理するべきであるのか
5 人間のし尿を処理する技術はどのようなものであるべきか
6 人間のし尿を処理する技術はどのように導入されるべきか
結 論
第5章 介入と社会変革………山内太郎
はじめに
1 サニテーション関連の行動と決定要因
2 行動変容のための介入アプローチ
3 既存の介入アプローチの可能性と限界
4 新しい介入アプローチの模索
おわりに
第6章 共 創………牛島 健
はじめに
1 サニテーションのしくみとは何を指すのか
2 誰のためにサニテーションのしくみをつくるのか
3 モチベーションをつなぎあわせてつくるしくみづくり
4 共創によって何を目指すのか
おわりに
索引
執筆者紹介
●著者紹介
原田 英典(ハラダ ヒデノリ)
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 准教授
専門:環境工学
中尾 世治(ナカオ セイジ)
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 助教
専門:歴史人類学、アフリカ史研究
山内 太郎(ヤマウチ タロウ)
北海道大学大学院保健科学研究院 / 総合地球環境学研究所 教授
専門:人類生態学、国際保健学、栄養人類学
牛島 健(ウシジマ ケン)
北海道立総合研究機構北方建築総合研究所 研究主幹
専門:地域計画、社会システムデザイン