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書籍詳細




格差の社会学入門 第2版 ― 学歴と階層から考える
平沢和司著

判型: A5 並製
頁数: 210
ISBN: 978-4-8329-6881-3
Cコード: C3036
発行日:2021-10-25
定価: 2,970円 (本体価格2,700円+税)

在庫あり
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●本書の特徴

所得・貧困・非正規雇用・学歴社会や高等教育を受ける機会の不平等・親子間での階層の再生産に着目した社会学のテキスト,改訂版。2014年初版刊行。

                *     *     *

「格差社会」の格差とは何を指すのか,どの程度の格差があるのか,なぜ格差が生じるのか。こうした問いに対して,社会学における結果と機会の不平等という視点から論じた初版を2014年に上梓してから7年が過ぎた。この間2020年に始まった新型コロナウイルスの世界的な流行が,格差社会にどんな影響をもたらすのかはいまだ判然としないものの,本書ではもう少し長いスパンで社会を分析する視点の習得を目指している。そのねらいはいまも変わっていないが,掲載のデータがやや古くなってきたことから改訂することにした。第2版では単にデータや文献をアップデートするだけではなく,以下のような拡充を試みた。‖5章以降で中心的なSSMデータを2005年調査から2015年調査に差し替えるとともに,ジェンダー差にできるだけ言及するようにした。各章末に「発展」という欄を新設し,経済学・社会福祉学など関連分野への学習の契機となる内容を加筆した。「コラム」を調査や概念の解説に特化させ,一部を発展へ移した。っ耄意識・ミンサー型賃金関数などの説明を加えるとともに一部の記述を見直した。ッ蹐鮠亘から脚注に移し,あらたに索引を設けることで,読みやすくまた探しやすくした。
                            (「第2版はじめに」より一部抜粋)
●版元から

重版出来(2刷):2022年05月30日より出庫
●目次

第2版はじめに
はじめに

第1章 格差社会を考える視点──本書の分析枠組
 1-1.結果と機会の不平等
 1-2.機会の不平等と階層
 1-3.留意点
 1-4.データ
 コラム1 母集団と標本
 発 展1 文献の探し方とレポートでの研究倫理

第2章 所得の格差──格差は拡大しているのか
 2-1.所得の格差はどの程度か
 2-2.所得の格差は拡大しているのか
 コラム2 国民生活基礎調査
 発 展2 クズネッツ仮説とエレファントカーブ

第3章 貧困と生活保護──貧困をどう捉えるか
 3-1.貧困とは
 3-2.生活保護制度
 3-3.相対的貧困と社会的排除
 コラム3 所得控除と累進課税
 発 展3 社会保障の見取り図とその考え方

第4章 非正規雇用──何が問題か
 4-1.非正規雇用とは
 4-2.非正規雇用の実態
 4-3.非正規雇用の何が問題か
 コラム4 派遣と請負
 発 展4 メンバーシップ型雇用と日本的経営

第5章 社会階層と階級──人びとをどう分けるのか
 5-1.階級論・階層論の登場
 5-2.現代の階層・階級
 5-3.階層帰属意識と階層分類の課題
 発 展5 先進国における中間層・中流の「没落」と民主主義

第6章 世代間移動──階層は再生産されるのか
 6-1.世代間移動とは
 6-2.世代間移動はどの程度あるか
 6-3.世代間移動に親の階層はどう影響するか
 コラム5 SSM調査
 発 展6 EGP分類

第7章 学歴社会──学歴によって到達階層は異なるのか
 7-1.日本は学歴社会か
 7-2.なぜ学歴社会なのか──社会学による解釈
 7-3.なぜ学歴が所得や就職に影響するのか──経済学による説明
 7-4.学歴社会の評価とそのゆくえ
 コラム6 国勢調査と学歴分布
 発 展7 学校から職業への移行と情報の不完全性

第8章 機会の不平等(1)──出身階層によって学歴は異なるのか
 8-1.出身階層によって学歴は異なるのか
 8-2.なぜ出身階層によって学歴が異なるのか──経済仮説
 8-3.なぜ出身階層によって学歴が異なるのか──伝統的な説明と文化仮説
 8-4.なぜ出身階層によって学歴が異なるのか──多様なメカニズム
 コラム7 パネル調査
 発 展8 機会の不平等に対する家族の影響

第9章 機会の不平等(2)──なぜ大学に進学する人としない人がいるのか
 9-1.大学進学による経済的収益
 9-2.大学進学についての主観的評価
 コラム8 機会費用
 発 展9 因果効果の大きさを知るには
 発 展10 グレート・ギャツビー曲線

第10章 機会の不平等(3)──その趨勢と課題
 10-1.機会の不平等──その趨勢は変化したか
 10-2.機会の不平等をめぐる課題
 コラム9 回帰分析
 発 展11 機会の平等を模索した1960―70年代のアメリカ


おわりに
文 献
索 引


●著者紹介

平沢 和司(ヒラサワ カズシ)
1962年 東京都生まれ
1992年 北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
現在 北海道大学大学院文学研究院教授 専門は社会学

おもな著書
『大卒就職の社会学』(分担執筆,2010年,東京大学出版会)
『日本の家族1999-2009』(分担執筆・共著,2016年,東京大学出版会)
『教育社会学のフロンティア2 変容する社会と教育のゆくえ』(分担執筆,2018年,岩波書店)
『教育と社会階層』(編著,2018年,東京大学出版会)
『入門・社会調査法 第4版』(編著,2021年,法律文化社)
『少子高齢社会の階層構造3 人生後期の階層構造』(分担執筆,2021年,東京大学出版会)



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