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書籍詳細



北海道大学大学院文学研究院研究叢書 30
17世紀フランスの絵画理論と絵画談義 ― 語らいと沈黙の美術批評史
今村信隆著

判型: A5 上製
頁数: 318
ISBN: 978-4-8329-6869-1
Cコード: C3071
発行日:2021-03-31
定価: 6,820円 (本体価格6,200円+税)

未刊・予約受付中
●本書の特徴

17世紀後半から18世紀初頭にかけてフランスで書かれた絵画論や会議録、小説等を読解し、美術理論や美学が成立していく過程で背後に追いやられてしまった、紳士的で社交的な思索の態度、非専門的で愛好家的な鑑賞の営み、生身の個人間での語らい、そこから生じる共感の喜びや作品理解の価値について再考する。
●目次

序 章 絵の前で語ること/語らないこと
 第1節 本研究の範囲、対象、背景
 第2節 本研究の手法と手順

第1章 絵の前で、批評の手前で――フレアール、フェリビアン、ド・ピールと17世紀の絵画談義
 第1節 ロラン・フレアール・ド・シャンブレー『絵画の完全さのイデー』
 第2節 アンドレ・フェリビアン『対話』
 第3節 ロジェ・ド・ピール『会話』
 小結

第2章 美術の批評と絵画談義――物語としてのロジェ・ド・ピール『会話』
 第1節 会話を通じて学ぶ
 第2節 判断の基準
 第3節 紳士的な営みとしての作品判定
 小結

第3章 創作する画家の所作――17世紀フランス絵画論における〈facilement〉の理想について
 第1節 〈facilement〉の理想
 第2節 画家の技量と身体
 第3節 速筆の画家、遅筆の画家
 第4節 「容易さ」の身分的な含意
 小結

第4章 過去との語らい――ロジェ・ド・ピールの天才概念と熱狂概念
 第1節 ロジェ・ド・ピールの天才論
 第2節 熱狂概念の概略
 第3節 熱狂と紳士
 第4節 過去との語らい
 小結

第5章 『クレーヴの奥方』の肖像――作中の絵画作品と17世紀のイメージ論
 第1節 問題の所在
 第2節 肖像の不在
 第3節 所有の企て
 第4節 4点の絵画
 第5節 「そう見えるというのは決して真実ではない」
 第6節 第一の絵画
 第7節 イメージの退場
 小結

第6章 対話篇・会話篇と作品の〈記述〉
 第1節 二様の「記述」
 第2節 ロジェ・ド・ピールの作品記述
 第3節 アンドレ・フェリビアンの作品記述
 第4節 「記述」とは呼ばれない叙述
 小結

結語


おわりに
索引


●著者紹介

今村 信隆(イマムラ ノブタカ)
北海道大学大学院文学研究院特任准教授。
1977年、北海道苫小牧市生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。民間のバス会社を経て、札幌芸術の森美術館に勤務。その後、京都造形芸術大学(現 京都芸術大学)専任講師、同准教授、甲南女子大学准教授を経て現職。

共編著:
今村信隆・佐々木亨編『学芸員がミュージアムを変える!:公共文化施設の地域力』(水曜社、2021年)

編 著:
『博物館の歴史・理論・実践1:博物館という問い』『博物館の歴史・理論・実践2:博物館を動かす』『博物館の歴史・理論・実践3:挑戦する博物館』(京都造形芸術大学東北芸術工科大学出版局藝術学舎、2017〜2018年)

論 文:
「大正期・昭和初期の「対話型鑑賞」:岸田劉生、小堺宇市、関衛の鑑賞教育論から(1)」(『北海道大学文学研究科紀要』、第157号、2019年)
「美術の批評と絵画談義:物語としてのロジェ・ド・ピール『会話』」(『美学』、第247号、2015年)
「『クレーヴの奥方』の肖像:作中の絵画作品と一七世紀のイメージ論」(『京都造形芸術大学紀要GENESIS』、第19号、2015年)
「1930年代の独立美術協会における「素朴」について:ルソー風、地方色、生活の問題を中心に」(『北方人文研究』、第7号、2014年)  など



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