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書籍詳細



北海道大学大学院文学研究科研究叢書 23
名付けえぬ風景をめざして ― ランドスケープデザインの文化人類学
片桐 保昭著

判型: A5 上製
頁数: 218
ISBN: 978-4-8329-6779-3
Cコード: C3039
発行日:2013-03-29
定価: 7,560円 (本体価格7,000円+税)

在庫あり
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●本書の特徴

本書はランドスケープとサウンドスケープの現場から風景研究に新たな視点を提示する。前空間、政治的に正しいデザイン、負のプラトーなど独自の概念を駆使し、文化人類学と造園学にまたがる風景の魅力に迫る画期的な研究である。
●版元から

著者自身のデザイナーとしての経験に基づき、説明しにくい風景の魅力を文化人類学の観点から解明。建築学・造園学、科学技術の文化人類学の先行研究を整理し、デザインの実践過程に着目し分析する、画期的な研究である。
●目次

はじめに
 1 あいまいさ故に魅力的な風景
 2 あいまいさの特定に向かって
 3 風景と空間
 4 風景をいかに対象化するか
 5 問題の所在
 6 実践としてのランドスケープデザイン
 7 手法について――科学技術の人類学の有効性
 8 本書の構成

第一章 風景の魅力と文化人類学
 1 オープンスペースと文化
 2 科学技術への懐疑
 3 風景における科学技術と文化
 4 空間への抵抗
 5 構築される風景
 6 秩序を超える配置
 7 まとめ

第二章 作られゆく魅力をどう捉えるか
 1 空間をめざして
 2 自覚されない文化をどう捉えるか
 3 技術者の器用仕事
 4 独創か抵抗か
 5 風景構築の紆余曲折
 6 魅力とエージェンシー
 7 まとめ――風景の中で揺れ動くイメージ

第三章 ランドスケープデザインにおける実践
 1 デザイナーによる科学技術の再考
   (1)住民に向き合う専門家たち
   (2)ネットワークの中のデザイナー
 2 ランドスケープデザイナーたちの試行錯誤
   (1)日本における専門家システムの成立
   (2)ランドスケープデザイン業務の流れ
   (3)デザイナーたちの試行錯誤
       1 公園の必要性と系統的配置の破綻
       2 公園を使うことよりも、実利重視の住民
       3 形態のわかりやすさが肥大化するデザイン
 3 風景にまぎれ込む魅力
   (1)奉仕者としての専門家
   (2)ディズニーランド化と住民にとって正しいデザイン
   (3)科学からはみ出すデザイン実践
 4 まとめ
   (1)オブジェクトとしての文化
   (2)非オブジェクトとしてのハイスタイル性
   (3)目立たぬものは結果として作られるのか

第四章 サウンドスケープデザインにおける実践
 1 音による風景デザインの成り立ち
    (1) 音による風景のデザインについて
    (2) サウンドスケープデザインの魅力をどう捉えるか
 2 サウンドスケープデザイナーによる試行錯誤
    (1)日本のサウンドスケープデザインがめざしたもの
    (2)サウンドスケープデザイン業務の流れ
    (3)音のデザイン過程における試行錯誤
        1 オトの必要性の破綻
        2 利用として対象化できぬオト
        3 わかりやすさの拒否
 3 風景における非オブジェクトの表現
   (1)オトを含めた全体の表現
   (2)住民にとっての正しさの動員
   (3)オトへの実践がめざすもの
 4 まとめ
   (1)後づけの機能
   (2)配置による魅力の表現
   (3)還元されぬ形態

第五章 全体のまとめ
 1 名付けえぬ魅力とデザイン
   (1)文化によらない風景の魅力
   (2)名付けえぬ魅力への行為と過程
   (3)名付けえぬ魅力のとらえ方
 2 過程から見る風景
 3 名付けえぬ風景をめざして

あとがき
参照文献


●著者紹介

片桐 保昭(カタギリ ヤスアキ)
北海道小樽市に生まれる。北海道大学水産学部,同大学院環境科学研究科修士課程修了後,建設コンサルタントに勤務,のち個人で造園,土木,都市計画設計に従事。また大学等で造園学,まちづくり,CGデザインを教える。その後北海道大学大学院文学研究科博士課程修了,博士(文学)。北海道大学専門研究員を経て現在詈匐擁壇店 アトリエピアノ代表として宗教工芸,博物館展示やプロダクトデザイン,寺院境内,ランドスケープの計画設計を行う。研究分野は造園学,科学技術の人類学。



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