トップページへ戻る
 
ご購入案内 小会案内 ENGLISH b
書籍詳細



カルト問題のフロンティア 2
カルトからの回復 ― 心のレジリアンス
櫻井 義秀編著

判型: 四六 並製
頁数: 402
ISBN: 978-4-8329-3392-7
Cコード: C1014
発行日:2015-03-25
定価: 3,456円 (本体価格3,200円+税)

在庫あり
カートに入れる:
●本書の特徴

カルト団体を脱会した方々にとって重要なのは,苦難に負けない心の強さ(レジリアンス)を育み,傷ついた自己と向き合いつつ新たな人生を切り開く回復過程です。本書は,その回復過程と,脱会者支援のあり方について考えるための1冊です。第一部「回復とレジリアンス」では,宗教社会学者や精神・心理医療従事者が,多様な視点からの考察を展開します。続く第二部「カルト臨床の事例」では,脱会支援者6名へのインタビューと脱会者6名の証言を収録しています。これらインタビューや証言は,入信から脱会に到る道のりにおいて,そして脱会後の生活においてどのように心が動き,変わっていくか,また周りの人間がその心の動きにいかに向か合うかを熟慮させてくれます。第二部では,また,インタビューをとりまとめ,本書をつくりあげた臨床心理士と研究者が集まり,座談会のなかでカルト・カウンセリングについてじっくりと議論を深めます。さらに付録として,参考となる書籍とホームページを紹介します。
●版元から

カルト団体脱会者の心の回復・支援を考える
●目次

はじめに
第一部 回復とレジリアンス
1 レジリアンス─回復する力櫻井義秀
一 はじめに
二 カルト被害とは何か
三 レジリアンス概念の射程
四 レジリアンスの過程
五 おわりに
2 カルト体験プロセスと臨床心理学的援助杉原 輪
一 はじめに
二 調査の方法
三 カルトへの入信・回心・脱会
四 おわりに
3 カルト・レジリアンスのナラティブ─学生相談の事例から内野悌司
一 はじめに
二 カルト問題と関わるようになった経緯
三 研究の背景と目的
四 回復とは何からの回復か
五 脱会にかかる類型
六 脱会に到る体験・心理過程
七 カルト・レジリアンスの要因
八 質疑応答
4 脱会後における回復への道のり─脱会者に寄り添って鈴木文月
一 はじめに
二 脱会者の苦悩
三 回復の過程
四 おわりに
5 カルト脱会カウンセリングと緩和ケア精神療法小林 薫
一 がん臨床における日常と非日常
二 カルト信者における日常と非日常
三 心理臨床における日常と非日常
四 カウンセラー・援助者・家族の側の(影の)問題

第二部 カルト臨床の事例
1 回復を支援する─専門家へのインタビュー
杉本誠牧師
岩亘匯
パスカル・ズィヴィー(Pascal Zivi)氏
ジャン・ドウゲン(Jon Dugan)牧師
貫名英舜師
楠山泰道師
2 回復の経験を語る─元信者六名の証言
統一教会(統一協会)概説・用語解説  
証言A 統一協会元信者・元原理研究会所属 男性
証言B 統一協会元信者 女性
証言C 統一協会元信者 男性
証言D 統一協会元信者 男性
証言E 統一協会元信者 女性
証言F 統一協会元信者 女性
3 カルト・レジリアンス研究会メンバー座談会
櫻井義秀(司会)・遠藤みゆき・杉原 輪・鈴木文月・ 高杉葉子・中西尋子・伴 麻子・廣瀬太介
一 はじめに
二 カルト問題に関わったきっかけ
三 脱会者・元信者に対する相談事例
四 カウンセリングの方法
五 元信者が脱会直後に抱える精神的な問題
六 脱会者への心理的支援はどのようになされるか
七 回復のプロセスにおける課題
八 回復の課題に対するサポート
九 レジリアンスという視点
一〇 元信者の方に対する今後の支援の課題
一一 カルト・レジリアンス研究会の活動
参考図書・関係団体ホームページ(相談窓口あり)
おわりに
執筆者紹介
●著者紹介

櫻井 義秀(サクライ ヨシヒデ)
北海道大学大学院文学研究科教授。専門は宗教社会学・東アジア宗教文化論。主要著書・論文:『統一教会─日本宣教の戦略と韓日祝福』(共著、北海道大学出版会、二〇一〇年)、『越境する日韓宗教文化─韓国の日系宗教 日本の韓流キリスト教』(共編著、北海道大学出版会、二〇一一年)、『大学のカルト対策』(共編著、北海道大学出版会、二〇一二年)、『カルト問題と公共性─裁判・メディア・宗教研究はどう論じたか』(北海道大学出版会、二〇一四年)

内野 悌司(ウチノ テイジ)
広島大学保健管理センター准教授。専門は臨床心理学・学生相談。主要著書・論文:『現代のエスプリ四九〇号:カルト─心理臨床の視点から』(共編著、至文堂、二〇〇八年)

遠藤 みゆき(エンドウ ミユキ)
臨床心理士。

小林 薫(コバヤシ カオル)
市立甲府病院緩和ケア内科部長。専門は緩和ケア精神療法・ユング心理学・脳神経科学。主要著書・論文:『最新脳SPECT/PETの臨床─脳機能の検査法』(共著、メジカルビュー社、二〇〇二年)、『うつ病の再発予防と薬物治療』(共著、臨床精神薬理、二〇〇六年)、『精神・神経疾患画像アトラス』(共著、メディカルレビュー社、二〇〇七年)、『緩和ケアチームの立ち上げとマネージメント─一般病棟で取り組むための支援ガイド』(共著、南山堂、二〇〇八年)

杉原 輪(スギハラ リン)
臨床心理士・倉敷めぐみキリスト教会「出エジプト会」(カルト被害相談会)世話人。

鈴木 文月(スズキ フヅキ)
臨床心理士。専門は臨床心理学。主要著書・論文:「破壊的カルト脱会者の心理的過程─その人間的苦悩」(『人間性心理学研究』二三巻二号、二〇〇六年)、「家族の宗教問題で悩む青年期男性の心理療法─“カルト二世の子”からの解放と自立」(『心理臨床学研究』二四巻六号、二〇〇七年)

高杉 葉子(タカスギ ヨウコ)
臨床心理士・大学学生相談カウンセラー。立教大学大学院博士課程後期課程。専門は臨床心理学。主要著書・論文:「カルト脱会者の家族関係の認知変化に関する検討─家族機能尺度(FACES─掘砲よび家族満足度尺度(FSS)を用いて」(『立教大学臨床心理学研究』八号、二〇一四年)

中西 尋子(ナカニシ ヒロコ)
関西学院大学等非常勤講師。専門は宗教社会学。主要著書・論文:『統一教会─日本宣教の戦略と韓日祝福』(共著、北海道大学出版会、二〇一〇年)、『越境する日韓宗教文化─韓国の日系宗教 日本の韓流キリスト教』(分担執筆、北海道大学出版会、二〇一〇年)、「『女性性』の回復─ある新宗教教団における集団結婚式参加者たちの結婚と結婚生活」(『ソシオロジ』一五六号、二〇〇六年)

伴 麻子(バン アサコ)
精神保健福祉士。

廣瀬 太介(ヒロセ ダイスケ)
臨床心理士・スクールカウンセラー。専門は臨床心理学・宗教心理学・質的研究法。主要著書・論文:『新しい文化心理学の構築─〈心と社会〉の中の文化』(共訳、新曜社、二〇一三年)、『ワードマップTEA─実践編』(分担執筆、新曜社、近刊)

この商品をお求めの客様はこんな商品もお求めです。




北海道大学出版会
〒060-0809 北海道札幌市北区北9条西8丁目北海道大学構内
TEL 011-747-2308(直通) FAX 011-736-8605
Copyrights(C) HOKKAIDO UNIVERSITY PRESS ALL RIGHTS RESERVED