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書籍詳細




ザリガニの生物学
川井唯史・高畑雅一編著

判型: A5 上製
頁数: 604
ISBN: 978-4-8329-8194-2
Cコード: C3045
発行日:2010-02-28
定価: 14,040円 (本体価格13,000円+税)

在庫あり
カートに入れる:
●本書の特徴

ザリガニ類は採集しやすく飼育も容易であることから,古くから人間と関係があり,教材や実験生物として数多くの研究がなされてきた。また地域の環境と良く対応した指標種であり,本種は周辺環境に重要な影響を与える「鍵種」であるため,その保全により地域の生態系保全が達成できる「アンブレラ種」でもある。本書は,生物としてのザリガニの魅力・知見を多様な研究視点から集成し,全6部14章から構成されている。
●版元から

*『Cancer』20 2011年8月書評掲載
*『十勝毎日新聞』2010年5月12日著者紹介記事掲載
*『科学』2010年5月紹介記事掲載
*『Faura』2010年夏号書評掲載
*『フィッシュマガジン』2011年3月号紹介記事掲載
*『楽しい熱帯魚』2011年3月書評掲載
*『生物科学』2011年4月書評掲載
●目次

口 絵
ザリガニは今――まえがきにかえて


 第吃堯’酳学………川井唯史

 要 旨
 1.世界のザリガニ類
 2.アジアのザリガニ類
 3.日本のザリガニ類の歴史と人間との関係
 4.アイヌの神祀具におけるニホンザリガニ
 5.国内のザリガニ類の名称
 6.ウチダザリガニとタンカイザリガニの学名
 7.ウチダザリガニとタンカイザリガニの和名
 専門用語の解説 / 引用文献


 第局堯(類・組織学

第1章 形態分類・系統進化・生物地理学………川井唯史・Min, Gi-Sik・Ko, Hyun Sook
 要 旨
 1.ザリガニ類の定義
 2.ザリガニ類の分布・系統進化
 3.アジアザリガニ類の分布と分類
 4.アジアザリガニ類の生物地理と系統進化
 5.アジアザリガニ類各種の分類
 専門用語の解説 / 引用文献

第2章 組織学………上野正樹
 要 旨
 1.はじめに
 2.循環器
 3.呼吸器
 4.消化器
 5.泌尿器
 6.生殖器
 7.神 経
 8.筋
 9.外骨格
 10.眼 球
 引用文献


 第敬堯/牲仞戸・行動学

第1章 脳と神経系――ザリガニの脳と神経における構造と機能の連関をめぐって………高畑雅一
 要 旨
 1.はじめに
 2.中枢神経系と末梢神経系
 3.ニューロンの構造と機能
 4.同定ニューロン
 5.神経回路網
 6.おわりに
 専門用語の解説 / 引用文献

第2章 神経機構………長山俊樹
 要 旨
 1.アメリカザリガニの神経系
 2.尾扇肢運動
 3.尾扇肢運動制御の神経回路
 専門用語の解説 / 引用文献

第3章 視覚と行動――視覚・感覚生理………岡田美徳
 要 旨
 1.ザリガニの闘争と視覚
 2.ザリガニの眼
 3.視葉の構造と視覚情報処理
 4.脳内の視覚性ニューロン
 5.視覚性ニューロンと行動
 引用文献


 第孤堯ヾ超生態学

第1章 在来種の生息環境………布川雅典
 要 旨
 1.ニホンザリガニの生息場所
 2.生息場所タイプの分類方法
 3.生息場所タイプの環境特性
 4.抽出された環境変量とその取り扱い
 5.生息場所の保全
 引用文献

第2章 外来種の生息環境――特定外来生物ウチダザリガニの生態系での機能,原産国における現状
                        ………………Bondar, Carin A./訳 川井唯史
 要 約
 1.ウチダザリガニとは
 2.一般的な生物学
 3.一般生態
 4.移入種の導入
 5.移入種としての影響についての結論
 専門用語の解説 / 引用文献

第3章 生理・生態――基礎生態・繁殖・生理………中田和義
 要 旨
 1.生息場所
 2.水温と分布の関係
 3.北海道における外来ザリガニ2種の共存例
 4.好適な流速条件
 5.隠れ家
 6.食性
 7.脱皮,成長,寿命
 8.繁殖生態,生活史
 9.ニホンザリガニを取り巻く外来種問題
 10.特定外来生物ウチダザリガニがニホンザリガニにおよぼす影響
 引用文献


 第紘堯( 全 学

第1章 国内の保全………蛭田眞一
 要 旨
 1.はじめに
 2.ザリガニについての関心
 3.レッドデータブック
 4.保全のための研究
    コラム1 昭和と平成時代におけるニホンザリガニ生息地数の減少(川井唯史)
    コラム2 外来生物法と外来ザリガニ類(中田和義)
 5.保全活動の諸形態
    コラム3 移植の功罪(川井唯史)
    コラム4 ボランティア活動と保全(川井唯史)
 6.ニホンザリガニの未来にむけて
 引用文献

第2章 国外の保全――マダガスカル島の希少な在来ザリガニ類(ミナミザリガニ科のAstacoides
    属)における生態と保全………Jones, Julia P. G./訳 川井唯史
 要 旨
 1.はじめに
 2.分類と分布
 3.生態学
 4.マダガスカルにおけるザリガニ類にとっての脅威
 5.結 論
 専門用語の解説 / 引用文献

第3章 群集生物保全………大高明史
 要 旨
 1.はじめに
 2.ザリガニの化身?
 3.ヒルミミズとは
 4.ヒルミミズ類の分布
 5.ヒルミミズの生活
 6.日本の在来ヒルミミズ類
 7.外来ヒルミミズ
 8.危惧される共生攪乱
 9.ザリガニの産地を示すヒルミミズ
 10.ヒルミミズ類の将来
 専門用語の解説 / 引用文献


 第塞堯ゞ 育 学

第1章 環境教育………中田和義
 要 旨
 1.環境教育の必要性
 2.ザリガニ類と環境教育
 3.博物館におけるザリガニ類を通じた生物教育
 4.児童と大人による特定外来生物ウチダザリガニに対する認識
 5.身近な場所に特定外来生物ウチダザリガニの生息地
 6.ザリガニ類を通じた環境教育の実際と効果
 7.特定外来生物ウチダザリガニの継続的な防除を実現するうえでの環境教育の役割
 引用文献 

第2章 理科教育………後藤太一郎
 要 旨
 1.はじめに
 2.採集
 3.飼育
 4.「動物の誕生」における活用
 5.「動物の体のつくり」における活用
 6.その他の観察・実験
 7.行動
 8.理科教育材料としてのアメリカザリガニの評価
 引用文献


あとがき
索 引


●著者紹介

川井 唯史(カワイ タダシ)
1964年生まれ
北里大学水産学部卒業
北海道立稚内水産試験場資源増殖部資源増殖科長 農学博士(九州大学)
【主著】『ザリガニ―ニホン・アメリカ・ウチダ』(岩波書店,2009),『ザリガニの博物誌―里川学入門』(東海大学出版会,2007)など


高畑 雅一(タカハタ マサカズ)
1951年生まれ
北海道大学大学院理学研究科博士課程中退
北海道大学大学院理学研究院教授 理学博士(北海道大学)
【主著】『バイオとナノの融合機歐契弧寝奮悗隆霑叩戞紛γ, 北海道大学出版会,2007),『脳と行動の生物学』(共著,講談社,2000)など


Bondar, Carin A.
1975年生まれ
British Columbia Univ. Canada, Ph.D.


後藤 太一郎(ゴトウ タイチロウ)
1955年生まれ
岐阜大学大学院医学研究科博士課程修了
三重大学教育学部教授 医学博士(岐阜大学)


蛭田 眞一(ヒルタ シンイチ)
1950年生まれ
北海道大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学
北海道教育大学釧路校教授 理学博士


Jones, Julia P. G.
1976年生まれ
 Wales Univ., U.K., Dept. Biol., Dr.

Ko, Hyun Sook
1956年生まれ
Silla Univ. Korea, Dept. Biol., Professor Dr.


Min, Gi-Sik
1962年生まれ
Inha Univ. Korea, Dept. Biol., Professor Dr.


長山 俊樹(ナガヤマ トシキ)
1956年生まれ
北海道大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学
山形大学理学部教授 理学博士


中田 和義(ナカタ カズヨシ)
1975年生まれ
北海道大学大学院水産科学研究科博士後期課程修了
(独)土木研究所専門研究員 博士(水産科学)


布川 雅典(ヌノカワ マサノリ)
1970年生まれ
北海道大学大学院農学研究科博士課程修了
専修大学北海道短期大学准教授 博士(農学)


大高 明史(オオタカ アキフミ)
1955年生まれ
北海道大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学
弘前大学教育学部教授 理学博士


岡田 美徳(オカダ ミホ)
1945年生まれ
岡山大学大学院理学研究科修士課程修了
岡山大学大学院自然科学研究科助教 理学博士


上野 正樹(ウエノ マサキ)
1949年生まれ
東京医科歯科大学大学院医学研究科博士課程修了
北里大学医療衛生学部准教授 医学博士




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