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書籍詳細




森林のはたらきを評価する ― 市民による森づくりに向けて
中村太士・柿澤宏昭編著

判型: A4 ソフトカバー
頁数: 168
ISBN: 978-4-8329-8189-8
Cコード: C3061
発行日:2009-03-25
定価: 4,320円 (本体価格4,000円+税)

在庫あり
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●本書の特徴

本書では、北海道が公表した「森林機能評価基準」を使い、森林のはたらきをわかりやすく評価する方法を紹介する。さらに、森林のはたらきを発揮させるために、どんな森づくりを行うべきなのか、そのプロセスについて議論する。北海道白老町で、森林機能評価を活用して行われた協働による新たな森づくりは行政・森林関係者の高い関心を呼ぶものと期待される。
●目次

口 絵
はじめに

第1章 なぜ,今,森林の機能評価なのか
 1.森林管理の展開過程と資源の現状
    森林管理の展開過程 / 森林資源の現状と管理の課題 / 森林への要求の多様化
 2.森林管理をめぐる新しい動き
    森林管理をめぐる新しい政策展開 / 協働による森林管理への動き
 3.なぜ森林の機能評価なのか――動機による4分類
    機能評価を行う動機は何か / 機能評価の意義

第2章 森林機能評価をめぐる全国各地の取り組み
 1.森の健康診断市民と研究者の協働による人工林調査の取り組み
    はじめに / 森の健康診断の誕生 / 森の健康診断の手法 / 森の健康診断 / 森の応援団づ
    くりをめざして
 2.千年の森づくり――生態学的計画から森づくり・地域づくりへの展開
    はじめに / 森づくりの計画 / 森づくりの実施 / 森づくりを実施するうえでの問題点 / 
    森づくりから地域づくりへ / おわりに

第3章 北海道の森林の機能評価――その考え方と方法
 1.北海道森林機能評価基準ができるまで
    機能評価基準作成の背景 / 森林機能評価ができるまで
 2.機能評価の概要
 3.森林機能評価基準の利用にあたって
    北海道森林機能評価基準を使うときの注意点 / おわりに

第4章 ウヨロ川流域の自然環境とNPO法人ウヨロ環境トラストの活動
 1.ウヨロ川流域の自然環境
    北海道白老町ウヨロ川の位置 / ウヨロ川周辺の自然
 2.ウヨロ環境トラストの活動
    白老町の環境保全活動とウヨロ環境トラストの誕生 / ウヨロ環境トラストの森づくり活
    動 / ウヨロ環境トラストの環境学習活動 / 森林機能評価基準の適用を通じて

第5章 ウヨロ川流域における森林のはたらき――森林機能評価基準による評価結果から
 1.水土保全機能の評価
    評価対象流域 / 水土保全機能の評価結果 / 土地利用変遷を考慮した評価
 2.トラストの森の森林機能評価
    調査方法 / 調査区のようす / 木材生産機能の評価 / 生態系保全機能の評価結果 / 生活
    環境保全機能(二酸化炭素貯蔵機能)の評価結果
 3.日本製紙社有林の森林機能評価
    調査方法 / 調査区のようす / 木材生産機能の評価結果 / 生態系保全機能の評価結果 / 
    二酸化炭素貯蔵機能の評価
 4.萩の里自然公園
 5.流域全体の二酸化炭素吸収・貯蔵機能の評価結果

第6章 ウヨロ川流域の森林施業
 1.森林施業とは?
 2.天然林と人工林の違い
 3.除間伐の必要性
 4.林分密度管理図
 5.ウヨロ川流域の森林管理
 6.カラマツ人工林
    林況と今後の施業について / 風害の発生を抑えるためには? / 人工林内の植物の多様性
    を高めるためには?
 7.トドマツ人工林
    林況と今後の施業について / 風害対策と植物の多様性のためには?
 8.広葉樹天然林

第7章 地域との協働による森の評価と今後の指針
 1.評価結果を踏まえた機能の充実
    水土保全機能 / 生活環境保全機能 / 生態系保全機能 / 文化創造機能 / 木材生産機能
 2.協働の森づくりにむけて
 3.協働の森づくりを考える前に――森林の機能は両立するのか?
 4.ワークショップの立ち上げとその目的
 5.ワークショップの実際
    KJ法による関心と問題の抽出 / 現場(白老町)の見学 / 調査と機能評価活動 / 空中写
    真による全体像の把握 / 大学演習林の現場の見学 / まとめとゾーニング
 6.残された課題

第8章 子どもたちと森林機能評価
 1.いかに子どもたちに参加してもらうか
 2.ウヨロ川流域の評価結果を使った子どもむけイベント

第9章 まとめと今後の展望
 1.まとめ
    森林の機能評価の役割 / 森林機能評価基準と白老町での評価
 2.成果と課題――白老町で何ができたのか?
    どのような成果が得られたのか? / どのような課題が残されているのか?
 3.今後の展望

第10章 資 料
 1.水土保全機能
    評価流域の選定 / 地表の状態の判定 / スコアの算出
 2.生活環境保全機能
    二酸化炭素吸収・貯蔵機能 / 防風機能 / 飛砂防止機能 / 防潮機能 / 防霧機能
 3.生態系保全機能
    希少性の評価 / 多様性の評価 / 自然性の評価 / 周辺環境の評価と補足評価 / 総合評価
    の導き方
 4.文化創造機能
    評価軸ごとの得点化 / レーダーチャート化と総合評価 / 木材生産機能
 森林機能評価基準の実践


用語解説
文 献
索 引


[コラム]
釧路湿原達古武沼流域における再生事業
指定管理者制度の可能性 
森林の機能とその経評価
萩の里 なんとなくいい山
森と川のつながり
「森林委員会」という試み


●著者紹介

中村 太士(ナカムラ フトシ)
1958年名古屋市に生まれる.
現在,北海道大学大学院農学研究院 教授 農学博士(北海道大学).
専門は生態系管理学。森林と川のつながりなど,生態系間の相互作用を土地利用も含めて流域の視点から研究している。
おもな著書に『森林の科学―森林生態系科学入門』(共編著,朝倉書店),『川の環境目標を考える―川の健康診断』(共監修,技報堂)などがある。

柿澤 宏昭(カキザワ ヒロアキ)
1959年横浜市に生まれる.
現在,北海道大学大学院農学研究院 教授 博士(農学).
専門は森林政策学。持続的森林管理を協働で支えるしくみをテーマに研究を行っている。
おもな著書に,『エコシステムマネジメント』(築地書館),『生物多様性保全と環境政策―先進国 の政策と事例に学ぶ』(共編,北海道大学出版会)などがある。

明石 信廣(アカシ ノブヒロ)
北海道立林業試験場 鳥獣科長/担当:第3章,第5章,資料

鎌田 磨人(カマダ マヒト)
徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部 教授/担当:第2章

菅野 正人(カンノ マサト)
北海道立林業試験場 資源解析科長/担当:第3章,第5章,資料

酒井 明香(サカイ サヤカ)
北海道立林業試験場 研究職員/担当:第3章,第5章,第8章,資料

佐藤 弘和(サトウ ヒロカズ)
北海道立林業試験場 研究主任/担当:第3章,第5章,資料

澁谷 正人(シブヤ マサト)
北海道大学大学院農学研究院 准教授/担当:第6章

庄子 康(ショウジ ヤスシ)
北海道大学大学院農学研究院 准教授/担当:第7章,第9章

洲崎 燈子(スザキ トウコ)
豊田市矢作川研究所 主任研究員/担当:第2章

辻 昌秀(ツジ マサヒデ)
NPO法人ウヨロ環境トラスト 常務理事/担当:第4章

森本 淳子(モリモト ジュンコ)
北海道大学大学院農学研究院 講師/担当:第5章



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