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書籍詳細




中国山岳地帯の森林環境と伝統社会
出村克彦・但野利秋編著

判型: A5 上製
頁数: 490
ISBN: 978-4-8329-8141-6
Cコード: C3061
発行日:2006-03-31
定価: 11,000円 (本体価格10,000円+税)

在庫あり
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●本書の特徴

アジア地域に共通の課題である,貧困と環境破壊の悪循環を断ち切り,自然環境保全と持続的な経済成長および人間生活の向上を図るために,自然生態系の機能と人間活動の関連性を分析し,その共存原理を明らかにする日中共同プロジェクトの成果のまとめ.5部20章から構成.
●目次

はじめに  出村克彦
 1.目的とその背景
 2.概要
 3.謝辞

第吃堯.▲献地域の環境

第1章 アジア・中国の環境問題  但野利秋
 1.地形的,気候的原因に人間活動が加わってもたらされる環境問題
 2.人間活動が主因になってもたらされる環境問題
 3.「アジア地域の環境保全」における本プロジェクトの位置づけ
第2章 広西壮族自治区七百弄郷の自然環境   鄭 泰根・出村克彦
 1.行政区画と一般社会状況
 2.地理位置
 3.気象
 4.地質と地形
 5.水資源
 6.生態系の特徴
第3章 広西壮族自治区の石灰岩山岳地域の気象  高橋英紀・山田雅仁
1.広西壮族自治区の気候の特徴
 2.弄石屯の気候
 3.弄石屯における冬季低温現象の実態
 4.典型的なドリーネ地形の閉鎖型盆地弄石屯における夜間気温の動態
 5.弄石屯における広域水収支特性
 6.まとめ

第局堯/肯售超と伝統社会

第4章 自然生態系と人間活動の新たな共存原理――Carrying Capacity概念による人間活動の観点から  高橋義文・出村克彦
 1.はじめに
 2.自然生態系機能を活かしたモデルの特徴
 3.Carrying Capacity(環境収容力)とSustainability(持続可能性)
 4.七百弄郷のエコロジカル・フットプリント分析
 5.エコロジカル・フットプリントの試算
 6.エコロジカル・フットプリントより見た4集落の状況
第5章 七百弄における瑤族社会の歴史的な変遷と現状  鄭 泰根・出村克彦
 1.はじめに
 2.瑤族の起源と分布
 3.都陽山脈石灰岩山間地域における人間社会の歴史とその変遷
 4.近代における中国社会の変動
 5.人口の推移
 6.瑤族の生産・生活様式の変化
 7.七百弄郷社会における変化――瑤族社会の開放と移動
 8.結び
第6章 居住ドリーネにおける少数民族の農家経営と農村振興  黒河 功・山本美穂
 1.はじめに
 2.4つの居住ドリーネ群における農家経営
 3.総合的得点に見る各居住ドリーネの特徴
 4.2つの農家事例
 5.結び
第7章 広西壮族自治区の森林政策と森林管理・利用  石井 寛・山本美穂
 1.はじめに
 2.中国の森林政策の動向
 3.広西壮族自治区の森林政策
 4.大化県七百弄郷の森林管理・利用
 5.結び――大化県七百弄郷の森林政策の課題

第敬堯(質循環と人間活動

第8章 七百弄郷居住ドリーネにおける物質循環――課題とその解決方法  安藤忠男・高橋恵理子
 1.桃源郷の人々
 2.七百弄郷に学ぶ
 3.弄石屯試験地の特徴
 4.物質循環システムの概要
 5.養分循環の実態
 6.七百弄の人間――自然共存原理
 7.変貌する七百弄郷
 8.新たな桃源郷を求めて
第9章 農業と食料消費における窒素循環と持続可能性  波多野隆介
 1.人間活動の窒素循環への影響と持続的農業
 2.中国における窒素負荷の現状
 3.窒素収支と水圏への溶脱予測
 4.七百弄郷における窒素循環の実態
 5.結論
第10章 カルスト地域の水および物質循環と生活環境――弄石屯における生活用水の確保と効率的農業活動  橘 治国・王 宝臣
 1.ドリーネ地形と生活用水
 2.弄石屯の地形・地質
 3.水文環境と水利用
 4.弄石屯の水環境と水質
 5.飲料水の水質と安全性について
 6.水循環,生活環境の保全から
 7.結び
第11章 バイオエネルギーの利用とその影響  松田従三・小畑 仁
 1.バイオガス発生装置について
 2.メタン発酵装置の導入とその利用に関する現地調査について
 3.室内実験によるメタン発酵消化液の調製とその肥料成分分析
 4.現地におけるメタン発酵消化液の肥料成分分析
 5.まとめ

第孤堯/肯咾竜’宿床舛蛤胴獣

第12章 七百弄郷ドリーネにおける土地利用・森林利用と水土保全  笹 賀一郎・新谷 融
 1.カルストドリーネにおける土地利用と水土保全の課題
 2.ドリーネにおける水土移動と土地利用状況の把握
 3.畑地および森林集水域における水分動態
 4.土層の分布と移動状況
 5.土地利用および森林利用の評価と環境保全のあり方
第13章 七百弄郷の地質・地形と樹林地土壌および生態環境の修復  八木久義・丹下 健・益守眞也
 1.はじめに
 2.地質と地形形成要因
 3.樹林地土壌の分布状態と衰退・劣化の現状
 4.生態環境の修復
 5.おわりに
第14章 人為攪乱がもたらすカルスト地域生態系の植生景観の変容と再構築 大久保達弘・西尾孝佳
 1.石漠化と農林業生産基盤環境の劣化
 2.カルスト山地の地表形態の特徴
 3.カルスト山地の土地利用と植生景観
 4.カルスト地域生態系の攪乱とその要因
 5.攪乱が地域生態系の植生景観,植物群落のバイオマス量に及ぼす影響
 6.攪乱が地域植物相,植物群落の種組成,遷移系列に及ぼす影響
 7.攪乱の影響緩和に向けた植生景観の再構築オプション
第15章 衛星より見た土地利用と植生  王 秀峰
 1.はじめに
 2.衛星データについて
 3.ランドサットTMデータの合成カラー図による推定地上状態
 4.ランドサットTMデータ単独による推定植生状態
 5.ランドサットTMデータについて参照データ(日本の植生)を使用した推定植生状態
 6.イコノスデータによる詳細な推定植生状態
 7.結び

第紘堯〇続的農業生産と人間活動

第16章 七百弄郷における持続的なトウモロコシ栽培の過去・現在・未来  信濃卓郎・鄭 泰根
 1.はじめに
 2.七百弄郷における農業生産基盤
 3.トウモロコシ栽培の歴史と品種
 4.堆肥用量試験
 5.異なる窒素源の施用効果
 6.循環型食料生産システムに向けて
 7.結び
第17章 伝統的農法と新たな農法による土壌特性と土壌養分の溶脱  金澤晋二郎
 1.はじめに
 2.地形および自然と栽培作物
 3.伝統的農法と土壌特性
 4.七百弄および北景試験地におけるリン化合物の組成
 5.七百弄および北景試験地の酵素活性
 6.七百弄および北景試験地における土壌養分の年間溶脱量
 7.結び
第18章 伝統社会における持続的家畜生産  大久保正彦
 1.人間生存活動における家畜生産の役割
 2.中国西南部山区における家畜生産とその役割
 3.七百弄郷における家畜生産の実態と問題点
 4.持続的家畜生産の展望
第19章 持続的生物生産の多様性を目指して――新たな作物導入の可能性と課題  中世古公男
 1.はじめに
 2.七百弄郷の環境条件と伝統的農法
 3.七百弄郷における秋播小麦栽培の可能性
 4.シカクマメ(四角豆)の導入――その多目的利用を目指して
 5.飼料作物の導入――その失敗例
 6.今後の課題――多様な作付体系の確立を目指して

終 章 伝統社会の持続的発展――自然生態系と人間活動の共存に向けて  出村克彦・但野利秋
 1.伝統社会の持続性
 2.持続性への共存原理
 3.動学シミュレーションによる持続的発展可能性への含意
 4.結び――弄石屯の変容
 
 あとがき
●著者紹介

出村 克彦(デムラ カツヒコ)
北海道大学大学院農学研究科教授

但野 利秋(タダノ トシアキ)
北海道大学大学院農学研究科教授・北海道大学名誉教授・東京農業大学応用生物科学部教授

高橋 英紀(タカハシ ヒデキ)
北海道大学大学院地球科学研究科助教授・北海道水文気候研究所所長

山田 雅仁(ヤマダ マサヒト)
北海道大学大学院地球科学研究科大学院生

橋 義文(タカハシ ヨシフミ)
北海道大学大学院農学研究科研究員・農林水産省 農林水産政策研究所

鄭 泰根
北海道大学大学院農学研究科研究員・(株)トヨタ自動車バイオ緑化事業部

黒河 功
北海道大学大学院農学研究科教授

山本美穂
北海道大学大学院農学研究科助手・宇都宮大学農学部助教授

石井 寛
北海道大学大学院農学研究科教授

安藤 忠男
広島大学生物生産学部教授・広島大学社会連携コーディネーター

高橋 恵里子
広島大学生物生産学部大学院生・農林水産省成田植物防疫所

波多野隆介
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター教授

橘 治国
北海道大学大学院工学研究科助教授

松田 從三
北海道大学大学院農学研究科教授

小畑 仁
三重大学生物資源学部教授

笹 賀一郎
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター教授

新谷 融
北海道大学大学院農学研究科教授・北海道大学名誉教授

八木久義
東京大学大学院農学生命科学研究科教授・三重大学生物資源学部

丹下 健
東京大学大学院農学生命科学研究科教授

益守眞也
東京大学大学院農学生命科学研究科助手



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