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書籍詳細



北大文学研究科ライブラリ 12
時を編む人間 ― 人文科学の時間論
田山 忠行編著

判型: 四六 並製
頁数: 276
ISBN: 978-4-8329-3394-1
Cコード: C1011
発行日:2015-08-25
定価: 2,640円 (本体価格2,400円+税)

在庫あり
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●本書の特徴

時間とは何であり、人は時間とどのような関わりを持って生きているのでしょうか。
本書では、時を超えて多くの人々が興味を抱き思索してきた「時間」をテーマに、哲学、歴史学、考古学、言語学、心理学、行動科学など人文科学のさまざまな専門家が話題を提供します。読み進めるうちにこれら学問の広さと奥行きの深さに触れ、その魅力に気づくことでしょう。本書を通じて、人と時間の関わりの多様な側面を知って理解を深め、限られた時間を有効活用し生活をより豊かなものにする手がかりとしていただければ幸いです。
●目次

はしがき

第1章 意識と時間――数秒の時間をめぐって………田山忠行
 1 感覚の時間
 2 時間順序の錯視
 3 「今」と「現在」
 4 時間の知覚
 おわりに

第2章 学習する脳と時間………小川健二
 1 脳の情報処理と時間
 2 時間遅れと脳の予測機能
 3 脳の学習と時間

第3章 時間の神経経済学………高橋泰城
 1 時間と意志
 2 経済学における意思決定と時間
 3 生物学における意思決定と時間
 おわりに

第4章 比喩表現からみた〈時間〉………野村益寛
 はじめに
 1 メタファーと認識
 2 時間のメタファー
 3 時間のメタファーの経験的基盤
 4 時間のメタファーの思考・行動への反映
 5 まとめ

第5章 前近代の時間と近代の時間――交差する二つの時間………権 錫永
 はじめに
 1 古き時代の時間――不定時法の世界を生きること
 2 定時法への大転換と時間規律
 3 近代の「労働」
 4 社会問題――むすびに代えて

第6章 太古の時を追い求めて――時間と考古学………小杉 康
 はじめに――私たちの時間感覚と時代認識
 1 考古学と時間
 2 「石器時代」への覚醒――E・S・モース
 3 石器時代3000年説――坪井正五郎
 4 新石器時代の年代――浜田耕作
 5 縄文土器型式編年の年代学――山内清男
 6 放射性炭素年代測定法の登場――「短期編年」対「長期編年」
 おわりに

第7章 〈交差〉としての時間――異質なものたちの出合い………田口 茂
 1 時計と「空間化された時間」
 2 日常の用法――「時間がある」「時間がない」とは?
 3 時間と「私」の支配
 4 コントロールの外――生きた時間
 5 生きて動いている時間――時間と否定
 6 生きた現在はリアルだがつかめない
 7 「ある」と「ない」の「交差点」としての時間
 8 「無」の隙間としての現在――時間のなかの「死」
 9 自由と他人
 おわりに

第8章 時間とは何か――クロノス(運動の数)とカイロス(永遠の徴)………千葉 惠
 はじめに
 1 クロノス
 2 運動論
 3 カイロス
 おわりに

あとがき


執筆者紹介


●著者紹介

田山 忠行(タヤマ タダユキ)
1955年生、北海道大学大学院文学研究科博士後期課程退学。博士(文学)。
現在、北海道大学大学院文学研究科教授(心理システム科学講座)。
著書に『基礎心理学入門』(編著、培風館、2012年)、『心を測る』(編著、八千代出版、2005年)、『意識のなかの時間』(共訳、岩波書店、1995年)。

小川 健二(オガワ ケンジ)
1978年生、京都大学大学院情報学研究科博士課程修了。博士(情報学)。
現在、北海道大学大学院文学研究科准教授(心理システム科学講座)。
著書に『認知心理学ハンドブック』(日本認知心理学会編、共著、有斐閣、2013年)、『感覚・知覚・認識の基礎』(乾敏郎監修、電子情報通信学会編、共著、オーム社、2012年)、『よくわかる認知科学』(乾敏郎・吉川左紀子・川口潤編、共著、ミネルヴァ書房、2010年)。

高橋 泰城(タカハシ タイキ)
1973年生、東京大学理学系研究科物理学専攻博士課程修了。博士(理学)。
現在、北海道大学大学院文学研究科准教授(行動システム科学講座)。社会科学実験研究センター・脳科学研究教育センター准教授併任。
論文に「脳科学と組織科学の接面を求めて ニューロエコノミックスの新展開:心理物理学的神経経済学」(『組織科学』第47巻第4号、23―34頁、2014年6月)、‘Tempospect Theory of Intertemporal Choice,’(Takahashi Taiki, Ruokang Han, Psychology, 3((8)), 555-557, 2012), ‘Theq-Exponential Social Discounting Functions of Gain and Loss’, T. Takahashi, Applied Mathematics, 4, 445-448, 2013).

野村 益寛(ノムラ マスヒロ)
1963年生、カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院言語学科博士課程修了。Ph.D.
現在、北海道大学大学院文学研究科教授(西洋言語学講座)。
著書に『ファンダメンタル認知言語学』(ひつじ書房、2014年)、『認知言語学供Дテゴリー化』(大堀壽夫編、分担執筆、東京大学出版会、2002年)、『認知言語学への招待』(辻幸夫編、分担執筆、大修館書店、2003年)。

権 錫永(クォン ソギョン)
1964年生、北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。
現在、北海道大学大学院文学研究科教授(歴史文化論講座)。
著書に『オンドルの近代史:オンドルをめぐる朝鮮人の暮らしと歴史』(一潮閣〔ソウル〕、2010年)、論文に「帝国主義と「ヒューマニズム」:プロレタリア文学作家を中心に」(『思想』第882号、1997年)、「日本における統制とプロパガンダ」(小森陽一ほか編『岩波講座文学 第二巻 メディアの力学』岩波書店、2002年)。

小杉 康(コスギ ヤスシ)
1959年生、明治大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。
現在、北海道大学大学院文学研究科教授(北方文化論講座)。
著書に『縄文のマツリと暮らし』(岩波書店、2003年)、『形と心の考古学:認知考古学の冒険』(編著、同成社、2006年)、『はじめて学ぶ考古学』(編著、有斐閣、2011年)。

田口 茂(タグチ シゲル)
1967年生、ドイツ・ヴッパータール大学人文科学分野哲学専攻博士課程修了。Dr.phil.
現在、北海道大学大学院文学研究科准教授(倫理学講座)。
著書にDas Problem des ,Ur-Ich' bei Edmund Husserl (Dordrecht, Springer, 2006),『フッサールにおける〈原自我〉の問題:自己の自明な〈近さ〉への問い』(法政大学出版局、2010年)、『現象学という思考:〈自明なもの〉の知へ』(筑摩書房、2014年)。

千葉 惠(チバ ケイ)
1955年生、オックスフォード大学人文学哲学専攻博士課程修了。D.Phil in philosophy.
現在、北海道大学大学院文学研究科教授(哲学講座)。
著書に『アリストテレスと形而上学の可能性:弁証術と自然哲学の相補的展開』(勁草書房、2002年)、‘Aristotle on Heuristic Inquiry and Demonstration of what it is,’ The Oxford Handbookof Aristotle (ed. by Christopher Shields, pp. 171-201, Oxford University Press, 2012.6), ‘Uchimura Kanzo on Justification by Faith in His Study of Romans--A Semantic Analysis of Romans 3: 19-31--,’ Living for Jesus and Japan: The Social and Theological Thought of Uchimura Kanzo (ed. by Shibuya Hiroshi, Chiba Shin, pp. 162-197, Eerdmans, 2013.10).

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