トップページへ戻る
 
ご購入案内 小会案内 ENGLISH b
書籍詳細



スラブ・ユーラシア叢書 10
日露戦争とサハリン島
原 暉之編著

判型: A5 並製
頁数: 454
ISBN: 978-4-8329-6750-2
Cコード: C3021
発行日:2011-10-25
定価: 4,180円 (本体価格3,800円+税)

在庫あり
カートに入れる:
●本書の特徴

サハリン島における「戦場の諸相」の解明と,日露の領有関係の変動のなかで翻弄される住民の運命を軸に,新たな事実を掘り起こし広域的・多角的な視点から,従来の研究の欠落部分を埋め全体史の再構築を目指す国際共同研究最新の成果! 本シリーズ4『近代東北アジアの成立』に続き,跨境史に基づいた新しい歴史研究への挑戦。
●版元から

*『歴史と経済』第220号2013年7月書評掲載
*『毎日新聞』【北海道版】2011年11月21日書評掲載
*『日本歴史』2012年10月書評掲載
*『週刊金曜日』2012年7月書評掲載
●目次

序 章 日露戦争期サハリン島史研究の概観と課題………原 暉之
 1 本書の目的と扱う範囲
 2 歴史そのままと歴史離れ――研究史の第1期
 3 樺太は入っているか――研究史の第2期
 4 戦場から眺める――研究史の第3期
 5 本書の構成


 第1部 境界としてのサハリン島

第1章 見捨てられた島での戦争――境界の人間/人間の境界………天野尚樹
 はじめに
 1 流刑地としてのサハリン島
 2 見捨てられた島
 3 戦場の「政治」
 おわりに

第2章 開かれた海の富と流刑植民地――日露戦争直前のサハリン島漁業………神長英輔
 はじめに
 1 漁業の概要
 2 漁業の規模
 3 流刑植民地と漁業
 4 規制の強化
 おわりに

第3章 先住民の島・サハリン――樺太アイヌの日露戦争への対処………田村将人
 はじめに
 1 北海道から戻った樺太アイヌ
 2 漁場をもった首長たち
 3 戦場になった居住地
 4 何も決めなかったポーツマス条約
 おわりに

第4章 20世紀ロシア文学におけるサハリン島――チェーホフと流刑制度の記憶………越野 剛
 はじめに
 1 監獄からユートピアへ――1930年代
 2 旅から定住へ―戦後
 3 チェーホフのサハリン――1960年代から現代まで
 おわりに


 第2部 戦争の帰結と新たな国境の創出

第5章 退去か、それとも残留か――1905年夏、サハリン島民の「選択」………板橋政樹
 はじめに
 1 限定的「送還」方針と大量「送還」論――占領方針と住民の処遇
 2 迫りくる飢餓――最初期の軍政の課題
 3 「送還」方針の急転――南サハリンの場合
 4 詐術としての「課税」――北サハリンにおける住民の処分
 5 「棄民」の地デカストリ――「送還」の実施と新たなる苦難の始まり
 おわりに

第6章 ポーツマスにおけるサハリン――副次的戦場から講和の中心問題へ
                           ………………ヤロスラブ・シュラトフ
 はじめに
 1 双方の立場と方針の不一致
 2 交渉の開始と展開
 3 ルーズベルトの関与とニコライの決断
 4 交渉の妥結と残された問題
 おわりに

第7章 日本領樺太の形成――属領統治と移民社会………塩出浩之
 はじめに
 1 樺太における属領統治制度――帝国日本の移住植民地
 2 日本領樺太の政治・社会状況――漁業制度問題と警察権力
 おわりに

第8章 日露戦争後ロシア領サハリンの再定義――1905〜1909年………原 暉之
 はじめに
 1 ロシア領に残された北サハリン
 2 戦後処理の一環としてのサハリン問題
 3 行政再編の一環としてのサハリン問題
 おわりに


 第3部 地域を越える人物と経済交流

第9章 民族学者ブロニスワフ・ピウスツキとサハリン島………沢田和彦
 はじめに
 1 サハリン島流刑
 2 先住民との出会い
 3 アイヌ調査
 4 アイヌの支援とアイヌ家族
 5 日露戦争
 おわりに

第10章 ビリチとサハリン島――元流刑囚漁業家にとっての日露戦争………倉田有佳
 はじめに
 1 流刑地サハリンにて
 2 サハリン島で迎えた日露戦争 
 3 ビリチの戦後
 おわりに

第11章 日露戦後の環日本海地域における樺太――新潟県実業視察団を通じた考察
                                  ………………三木理史
 はじめに――環日本海地域研究と樺太
 1 『浦港樺太視察報告』にみる樺太
 2 「裏日本」化と新潟
 3 実業視察団にとっての樺太
 おわりに――環日本海地域研究と樺太

第12章 北海道・樺太地域経済の展開――外地性の経済的意義………白木沢旭児
 はじめに
1 1910・20年代における北海道・樺太の移出入
2 1930年代における樺太の移出入構造
 おわりに

終 章 サハリン/樺太の1905年、夏――ローカルとグローバルの狭間で
                      ………………デイヴィッド・ウルフ(鶴見太郎 訳)


あとがき
事項索引
人名索引
付表機.汽魯螢鹽腓凌邑構成と人口動態
付表供‘逎汽魯螢鹵鰐沼仂班


●著者紹介

原 暉之(ハラ テルユキ 序章・第8章)
1942年生まれ
1966年東京大学文学部西洋史学科卒業,愛知県立大学(1971〜87年)・北海道大学スラブ研究センター(1987〜2006年)・北海道情報大学(2006〜11年)勤務を経て,現在北海道大学名誉教授。ロシア極東近現代史

天野 尚樹(アマノ ナオキ 第1章)
所  属―北海道情報大学非常勤講師
専門分野―ロシア極東近現代史・北東アジア国際関係史

神長 英輔(カミナガ エイスケ  第2章)
所  属―新潟国際情報大学情報文化学部
専門分野―日露関係史・ロシア極東史

田村 将人(タムラ マサト 第3章)
所  属―北海道開拓記念館
専門分野―アイヌ史

越野 剛(コシノ ゴウ 第4章)
所  属―北海道大学スラブ研究センター
専門分野―ロシア文学

板橋 政樹(イタハシ マサキ 第5章)
所  属―日本ユーラシア協会北海道連合会
専門分野―サハリン近現代史

ヤロスラブ・シュラトフ(Yaroslav Shulatov  第6章)
所  属―日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)
専門分野―ロシア外交史・日露関係史

塩出 浩之(シオデ ヒロユキ 第7章)
所  属―琉球大学法文学部
専門分野―日本政治史

沢田 和彦(サワダ カズヒコ 第9章)
所  属―埼玉大学教養学部
専門分野―日露関係史

倉田 有佳(クラタ ユカ 第10章)
所  属―ロシア極東連邦総合大学非常勤講師
専門分野―ロシア極東史・来日亡命ロシア人問題

三木 理史(ミキ マサフミ 第11章)
所  属―奈良大学文学部
専門分野―歴史地理学

白木沢 旭児(シラキザワ アサヒコ 第12章)
所  属―北海道大学大学院文学研究科
専門分野―日本近現代経済史

デイヴィッド・ウルフ(David Wolff 終章)
所  属―北海道大学スラブ研究センター
専門分野―ロシア近現代史

鶴見 太郎(ツルミ タロウ 終章翻訳)
所  属―日本学術振興会特別研究員PD(立教大学)
専門分野―ロシア・ユダヤ史、シオニズム史

この商品をお求めの客様はこんな商品もお求めです。




北海道大学出版会
〒060-0809 北海道札幌市北区北9条西8丁目北海道大学構内
TEL 011-747-2308(直通) FAX 011-736-8605
Copyrights(C) HOKKAIDO UNIVERSITY PRESS ALL RIGHTS RESERVED