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書籍詳細




日本のクマゲラ
藤井 忠志 著

判型: A5 並製
頁数: 194
ISBN: 978-4-8329-8220-8
Cコード: C3045
発行日:2014-11-25
定価: 3,080円 (本体価格2,800円+税)

在庫あり
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●本書の特徴

クマゲラは,分類学上,キツツキ目キツツキ科クマゲラ属に属する体長45cmの日本最大のキツツキである。日本ではアカゲラなど12種のキツツキ類が知られている。
クマゲラは現在,北海道と本州北部の一部で確認されている。いずれも生息個体数が極端に少なく,本州で繁殖が確認されたのは,秋田県森吉山と世界自然遺産の白神山地のブナ林のみである。北海道ではトドマツ林,本州ではブナ自然林に棲むという生活環境の違いや,両地のクマゲラに声紋の違いが認められつつあり,亜種を異にしているとも考えられる。このように,分類学上からも,日本のクマゲラ個体群は,学術的にきわめて貴重な存在といえる。本書では,これまで謎とされていたクマゲラの生態にスポットをあてる。過去40年間に及ぶ北海道・本州のデータ等を網羅・解析した総説を中心に,ナチュラリストから研究者まで関心を持つことが出来る,日本におけるクマゲラ生態学のバイブルといえる。
本書は3部構成となっている。吃 「日本のクマゲラ」は,生態学的研究内容である。局 「資料編 .マゲラ物語」は,本州における幻のクマゲラ発見に至るまでの実話である。敬 「資料編◆’鮨聖鈎呂世界遺産に登録されるまでとその後」は,白神山地が日本初の世界自然遺産に登録されるまでとその後の現状について,登山家で作家の根深誠氏と藤井忠志の対談講演会である。
生態写真も北海道のものは,アマチュアカメラマン最高峰の井上大介氏が,本州産は藤井をはじめとする本州産クマゲラ研究会によって撮影された自信作である。
●版元から

日本最大のキツツキの謎の生態にスポットをあてる
●目次

序 文………藤巻裕蔵


 吃堯‘本のクマゲラ

はじめに

第1章 クマゲラ研究小史
 1.堀田正敦と『禽譜』・『観文禽譜』
 2.ブラキストン
 3.川口孫治郎
 4.仁部富之助・熊谷三郎
 5.庄司国千代と泉祐一
 6.岩手県での発見
 7.白神山地での発見

第2章 クマゲラの生物学
 1.世界のキツツキ・日本のキツツキ
 2.キツツキ類の形態的特徴

第3章 クマゲラの生態学
 1.食 性
 2.繁 殖
 3.声およびドラミング

第4章 クマゲラと樹木の関係学
 1.営巣木
 2.ねぐら木
 3.採餌木
 4.ねぐら木と営巣木の距離
 5.営巣木およ びねぐら木の条件と選好性

第5章 クマゲラの保護
 1.生息に関わる環境
 2.生息を脅かすさまざまな要因
 3.日本のクマゲラ保護対策

資料1 「青森営林局長1990.6.18通達」
資料2 「1999(平成11)年2月3日付改正案」
資料3 「2006.6.29付北海道森林管理局長名方針」
引用・参考文献


 局堯〇駑訴圻 .マゲラ物語

 1.ブナ退治
 2.クマゲラは渡り鳥?
 3.就 職
 4.本州初のクマゲラ撮影
 5.北海道のクマゲラ先生
 6.ねぐら木の初発見
 7.クマゲラ調査隊
 8.本州初のクマゲラ繁殖
 9.不十分な最終案
 10.指定はされたが繁殖とだえる
 11.世界最大級のブナ原生林
 12.クマゲラ再発見
 13.あわや暗門の滝へ
 14.史上最高の異議意 見書
 15.クマゲラパワー
 16.岩手県とクマゲラ
 17.山形県のクマゲラ
 18.ブナ林の救世主クマゲラ
 19.森林生態系保護地域に,そして世界の自然遺産に
 20.クマゲラ再繁殖


 敬堯〇駑訴圻◆’鮨聖鈎呂世界自然遺産に登録されるまでとその後

根深誠・藤井忠志対談講演会 / 2012年12月16日岩手県立博物館地階講堂にて


あとがき
索 引

【コラム】
\鄲実深惰
熊谷三郎
庄司国千代
だ祐一
ゥツツキの語源?
Εマゲラの学名と呼称
尾羽両脇2枚の重なり方
┸性の選好性
電柱に営巣しようとしたクマゲラ


●著者紹介

藤井 忠志(フジイ タダシ)
1955年9月12日生まれ。秋田県大館市出身。
1980年から岩手県で教職に就く。
2000年から岩手県立博物館勤務。
主 専 攻 日本産キツツキの生態に関する研究。
研究テーマ 本州産クマゲラ個体群の生息・生態調査およびその保護に関する研究。
現   在 岩手県立博物館首席専門学芸員兼学芸部長,本州産クマゲラ研究会代表。
      盛岡市在住。



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