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書籍詳細




雪腐病
松本直幸著

判型: A5 並製
頁数: 166
ISBN: 978-4-8329-8213-0
Cコード: C3045
発行日:2013-12-10
定価: 4,950円 (本体価格4,500円+税)

在庫あり
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●本書の特徴

雪腐病に関する書籍は世界的にみても類がない。本書では,雪腐病について生物学的および農学的な説明が加えられる。すなわち,地域・年次毎に変動する積雪条件に対する個々の雪腐病菌の生存戦略を解説するとともに,低温耐性機構,宿主植物の抵抗性メカニズム,防除法などについて,言及する。近年の温暖化の影響は,雪腐病の被害を軽減させると考えられるが,雪腐病菌の可塑性は積雪のまれな地域においても生存を可能にしており,多雪年に大発生する潜在性を秘めている。作物の生産性とのバランスで,将来的にどの程度の雪腐病抵抗性が要求されるか,また秋播コムギでは本当に農薬散布が必要かについて,問題提起を行う。
●版元から

*『ジャパンフードサイエンス』1月号2014年1月書評掲載
●目次

はじめに

第1章 概 論
 1.雪腐病とは
    雪腐病の被害 / 雪腐病菌の生活史 / 積雪下環境
 2.積雪下という生態系
    リターの分解 / 物質の循環 / 多様性の維持
 3.氷雪圏における微生物――用語の定義
    生理的な問題 / 生態的な問題

第2章 生態と生理
 1.生存戦略
    個体性 / 個体群構造
 2.積雪の予測性
    菌核の発芽 / 菌核のサイズ
 3.耐凍性
    代謝 / 耐凍性 / 耐凍性メカニズム

第3章 各 論
 1.Typhula spp.
    交配不和合性因子 / ニッチの分化 / 雪腐褐色小粒菌核病菌(Typhula incarnata) / 雪
    腐黒色小粒菌核病菌(Typhula ishikariensis) / Typhula phacorrhiza
 2.Sclerotinia spp.
    雪腐大粒菌核病菌(Sclerotinia borealis) / 双子葉植物の雪腐病菌(Sclerotinia nivalis) / 
    マメ科牧草の菌核病菌(Sclerotinia trifoliorum)
 3.紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)
    分類学上の問題 / 生態的特徴
 4.褐色雪腐病菌(Pythium spp.)
 5.その他担子菌性雪腐病菌
    スッポヌケ病菌(Athelia sp.) / LTB(Coprinus psychromorbidus)

第4章 抵抗性
 1.圃場からの事実
 2.室内検定
 3.抵抗性メカニズム
    ハードニング / 貯蔵養分 / 抵抗性反応 / むすび

第5章 防 除
 1.農薬による防除
    ボルドー / 有機水銀 / PCP,PCNB,チオファネートメチル / 新合成殺菌剤,混合剤
 2.生物防除
 3.耕種的防除
    栽培管理 / 品種 / 北米における事情
 4.むすび


おわりに
索 引


●著者紹介

松本 直幸(マツモト ナオユキ)
1950年 香川県高松市に生まれる
1973年 名古屋大学農学部卒業
1975年 名古屋大学大学院農学研究科修士課程修了,
     北海道農業試験場
1983年 日本植物病理学会学術奨励賞受賞
1986年 日豪科学技術交流研究員(ニューサウスウェールズ大学)
1988年 農学博士(北海道大学)
1992年 OECD特別研究員(ノルウェー植物保護研究所)
1993年 農業環境技術研究所
2004年 日本植物病理学会賞受賞
2007年 北海道農業研究センター
2011年 同センター定年退職
2012年 北農賞受賞
現在 (独)農業・食品産業技術総合研究機構フェロー
   北海道大学大学院農学研究院研究員

主著 植物病理学(文永堂出版),植物病理学事典(養賢堂),Plant Cold Hardiness(Plenum)いずれも分担執筆,Plant and Microbe Adaptations to Cold in a Changing World(Springer)分担編集など



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