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書籍詳細



北海道大学大学院法学研究科研究選書 6
法のクレオール序説 ― 異法融合の秩序学
長谷川 晃編著

判型: A5 上製
頁数: 318
ISBN: 978-4-8329-6760-1
Cコード: C3032
発行日:2012-06-29
定価: 5,720円 (本体価格5,200円+税)

在庫あり
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●本書の特徴

本書は、文化や制度の異なる法どうしが遭遇・接合・変容する過程=異法融合における新たな法の形成過程を〈法のクレオール〉と呼び、法結合の動態を分析し把握する。法の理解についてより有機的で動的な主体的視座を開拓する。〈北海道大学大学院法学研究科研究選書6〉
●版元から

異なる法どうしが融合する過程を、今までにない視座により分析・把握する。
●目次

はじめに………長谷川 晃

1.法のクレオールと法的観念の翻訳………長谷川  晃
 I はじめに――法のクレオールの視座が照射しようとするもの
 II 法のクレオールの概念(1)――クレオール過程とクレオール状況の複合
 III 法のクレオールの概念(2)――法のクレオールにおける主体性
 IV 法のクレオールと法的観念の翻訳

2.日本における法文化の変容と法のクレオール………尾崎一郎
 I 「文化」対「制度」?
 II 文化の概念
 III 社会秩序の法化と法文化
 IV 法の普遍性と法文化の変容

3.人々は法律用語をいかに概念化するか――「権利」、「Hak」、「Right」………松村良之
 I 問題
 II 「権利」という言葉について
 III 日本
 IV インドネシア 
 V 米国
 VI インドネシアおよび米国のデータの特徴
 VII 3カ国データを比較して
 VIII 終わりに

4.フランス古法時代の一法格言に関する覚書――取消・原状回復をめぐって………齋藤哲志
 I 放棄条項と取消状
 II 取消状と原状回復

5.訴訟法書・公証手引書における「職権と当事者」
  ――12・13世紀「法生活の学問化」の一断面………水野浩二
 I 問題の設定
 II 「実務的」文献における効用フレーズの叙述
 III 効用フレーズ使用の具体相

6.中世後期ドイツの学識法曹と政治・外交活動………田口正樹
 I 20世紀後半におけるローマ法継受研究の展開
 II 大学と学識法曹
 III 政治・外交分野における学識法曹

7.ヴェーバーの「解釈的理解」と近代・近代法批判
  ――アーレントとガダマーの間?! ………今井弘道
 I アーレントの「政治的判断力」と「賢慮」
 II 「規定的判断力」・「反省的判断力」と「解釈学的循環」
 III ヴェーバーの「政治的判断力」
 IV ヴェーバーの歴史的意識と政治的展望
 V ヴェーバーの「心情倫理」とLegalism
 VI 法律的判断と政治的判断
 VII ヴェーバーの「責任倫理」と「客観的可能性」
 VIII ヴェーバーのpragmatischな歴史理解・社会理解
 IX まとめに代えて

8.EUのなかのイギリスにおける憲法の主体的なクレオール………中村民雄
 I はじめに
 II イギリス憲法におけるEU法の受容
 III むすび

9.米国憲法訴訟の“外部”へのまなざし………会沢 恒
 I はじめに
 II 連邦最高裁による実務の展開
 III 「アメリカ」の自己イメージとトランスナショナルな典拠の参照
 IV 結

10.近世前期の裁判物にみる上方都市の社会構造――「民事裁判」をめぐって………桑原朝子
 I 序
 II 日中の裁判関連テクストと「民事裁判」
 III 町人のコミュニティーと「民事裁判」
 IV 近世前期の町をめぐる意識構造
 V 結

11.法のナラティヴと法的推論――志賀直哉『范の犯罪』を素材に………林田清明
 I はじめに
 II ナラティヴとしての法
 III 法の物語と隠された物語
 IV 物語を裁く
 V おわりに

12.中国における個別事例を通じた規範変革運動の展開とその意義
  ――中国法のあらたな段階………鈴木 賢
 I はじめに
 II 「影響性訴訟」とは何か?
 III 影響性訴訟概観(2005?2009年)
 IV 若干の具体例
 V むすびにかえて


あとがき………長谷川晃

索 引
執筆者紹介


●著者紹介

長谷川 晃(ハセガワ コウ)
1954年 秋田市に生まれる
1977年 東北大学法学部卒業
1982年 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了
現在 北海道大学大学院法学研究科教授

■主要著書
『権利・価値・共同体』(弘文堂、1991年)
『解釈と法思考』(日本評論社、1996年)
『市民的法秩序のゆくえ』(編著、北海道大学出版会、1999年)
『公正の法哲学』(信山社、2001年)
『ブリッジブック法哲学』(共編著、信山社、2004年)
『新訂市民社会と法』(共著、放送大学出版振興会、2012年)

尾 尾一郎(オザキ イチロウ)
1966年生まれ
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了
北海道大学大学院法学研究科教授

松村 良之(マツムラ ヨシユキ)
1947年生まれ
東京大学法学部卒業
北海道大学名誉教授

齋藤 哲志(サイトウ テツシ)
1979年生まれ
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了
北海道大学大学院法学研究科准教授

水野 浩二(ミズノ クジ)
1973年生まれ
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了
北海道大学大学院法学研究科准教授

田口 正樹(タグチ マサキ)
1965年生まれ
東京大学法学部卒業
北海道大学大学院法学研究科教授

今井 弘道(イマイ ヒロミチ)
1944年生まれ
京都大学大学院法学研究科博士課程中途退学
浙江大学光華法学院特聘教授

中村 民雄(ナカムラ タミオ)
1959年生まれ
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了
早稲田大学法学学術院教授

会沢 恒(アイザワ ヒサシ)
1971年生まれ
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程中途退学
Northwestern University School of Law LL. M. Program修了
北海道大学大学院法学研究科教授

桑原 朝子(クワハラ アサコ)
1974年生まれ
東京大学法学部卒業
北海道大学大学院法学研究科准教授

林田 清明(ハヤシダ セイメイ)
1951年生まれ
九州大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学
北海道大学大学院法学研究科教授

鈴木 賢(スズキ ケン)
1960年生まれ
北海道大学大学院法学研究科博士課程修了
北海道大学大学院法学研究科教授



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